中途採用では、同じような経歴を持ち、同じようなタイミングで転職活動をしていても、内定をもらいやすい人と、選考落ちばかりする人が分かれていますよね。
転職希望者と同じように企業も千差万別。募集している人も企業ごとに個性があります。
それなのに、内定をもらいやすい人と選考落ちばかりする人で分かれてしまうのは何故なのでしょうか。
今回は、内定をもらいやすい人の特徴を紹介したいと思います。
内定をもらいやすい人の特徴
内定をもらいやすい人の特徴には、下記の3点があります。
- 書類選考に通過しやすい
- コミュニケーション能力が高い
- 志望度の高さが伝わる志望動機
一つずつ解説したいと思います。
1.書類選考に通過しやすい
内定をもらいやすい人の特徴には、書類選考に通過しやすいという特徴があります。
(書類選考とは、企業側に提出する履歴書や職務経歴書による選考で一次選考で取り入れている企業が多くあります。)
書類選考で見られるポイントは主に下記の6点で、大きく3つの段階に分けることができます。
(段階①)
- 年齢
- 学歴(最終学歴)
_________________
(段階②)
- どんな企業に所属していたか
- 職歴で得たスキル
__________________
(段階③)
- 写真の印象
- 志望動機(キャリアの志向)
段階①年齢・学歴
段階1の年齢と学歴に関しては、求人票にも「大卒以上・20代~30代まで」というように明記されていることが多いですが、部署のメンバー構成や、今回の募集におけるポジションに応じて、採用を開始する時点で企業側が条件設定をしています。
そのため、第一段階の時点で条件外であれば選考落ちとなります。
後から気づくと転職活動の時間の無駄につながるので、年齢や学歴に関する条件は条件に合っているかを必ず確認してから応募するようにしてください。
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段階②これまでの職歴•スキル
次に第2段階の「どんな企業に所属していたか」と、「職歴で得たスキル」ですが、これらは候補者が今回募集している仕事で活かせる能力を持っているかの判断に使われます。
そのため、この「職歴•身についているスキル」が書類選考において最も重視されるポイントになります。
この第2段階を通過するためには、どのような工夫をするべきか、簡単に説明をします。
例えば、営業マンの求人に対して書類を作成する場合。
職務経歴書には、営業成績や営業スタイル、自分のアピールポイントについて記載をすると思います。
その時には、ただ単に目標に対して何%クリアしたなどの数字を書くだけでなく、応募する求人で「求められている人材に自分がいかに近いか」を意識して記載するようにしてください。
実際の例を挙げてみるとすると、
求人票の求める人材像の欄に、「企画提案力がある方」という記載があった場合には下記のようなコメントを入れるようにします。
営業成績
2018年度 売り上げ予算◯万に対し 120%達成
2019年度 売り上げ予算◯万に対し 130%達成
(追加)取引先のニーズを的確に読み取り、ニーズに合った提案をすることで売り上げ予算を2年連続で大幅に達成することができました。
このように実績にプラスで一言アピール文を入れると、この候補者は、「求人に合った人物」だということを採用担当者に強調して伝えることができます。
そして、面接の時にはさらに予算達成に至るまでの行動を具体的に話せば「求人に合った人物」であることがよりリアルに伝わり、この営業スタイルが身についていれば自分の会社でも営業成績を残してくれるというアピールになるのです。
採用担当者が受け取る職務経歴書の量は、とても多く、一人一人の書類からどのような能力がある人物なのかを読み取るのは、その採用担当者の感覚的なものに任せられている部分もあります。
せっかくこれまでの職歴で良い成績を残していたとしても、その実績に至ったプロセスを読み間違えられてしまうと選考落ちする可能性も出てきます。
履歴書や職務経歴書を作成する時には、常に求められている人材に自分がいかに近いかを意識して簡潔に、でも可能な限り具体的にアピールポイントを盛り込むようにしてください。
段階③ 写真・志望動機
次に、第3段階の「写真の印象」「志望動機(キャリアの志向)」ですが、これも書類選考においては必ず確認されるポイントとなります。
まず、写真の印象ですが、転職活動中に使用する写真と撮影する際には下記のポイントをおさえることをおすすめします。
- 背景は白、青、グレーのいずれか
- 着用するシャツは白
- 男性の場合ネクタイは紺や水色
- 髪の毛を整える
2.コミュニケーション能力が高い
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採用担当者とのメールでのやりとり
メールでのやりとりにおいて工夫が必要なポイントとしては、下記のようなポイントがあります。
- 簡潔な文章にまとめる
- お礼の言葉をいれる
- 正しい敬語を使用する
まず、メールでのやりとりですが、メールにおけるやり取りでは相手の読みやすさを一番に意識する必要があります。
例えば、面接日程の調整に関するメールのやりとりの中で、2つのことを伝えたい場合には下記のようにメールをします。
____________________
○○会社
採用ご担当者 ○○様
お世話になっています。
面接調整の件、ご連絡頂きましてありがとうございました。
下記、面接可能な日程を記載させて頂きます。
・〇月〇日(〇曜日)13時~17時までの間
・〇月〇日(〇曜日) 9時~17時までの間
・〇月〇日(〇曜日) 9時~12時までの間
以上になります。
また、面接に関して以下2点の質問がございます。
・質問①
・質問②
お忙しい中、お手数ですがご確認を宜しくお願い申し上げます。
____________________
2つのことを言いたい時に、メールの中で同じ文章の中で伝えられるととても分かりにくく、また誤解も生みやすくなります。
そのためメールでのコミュニケーションでは、上の例のように簡潔で、分かりやすく、内容を整理し、相手へのお礼の言葉を付け加えて送るようにしましょう。
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面接でのコミュニケーション
面接でのやりとりにおいて工夫が必要なポイントとしては、下記のようなポイントがあります。
- 相手が話をしている時には、目をみる
- 落ち着いてゆっくり会話をする
- 笑顔を意識的に取り入れる
- 自分のアピールポイントは初めに言う
誰にでも好かれる印象を与える
面接におけるコミュニケーションでは、誰にでも好かれる印象を与えることが必要になります。 相手と会話をする場合、人間は自然と会話の内容よりも、その人物の雰囲気や話し方をもって、その内容の信頼性や人間性を評価しています。 実際に、中途採用の面接時でも、面接の場の雰囲気づくりが上手い人や話し方が落ち着いている人は内定もらえやすい傾向があります。
質問の答えは簡潔に
面接での質問に対する回答では、まず質問に対する答えをはっきり伝え、その後で説明を簡潔に付け加えるようにしましょう。
3.志望度の高さが伝わる志望動機
中途採用において、最終的に候補者が複数名いた場合には、志望度の高さで判断されることが多くあります。
志望度の高さは履歴書や職務経歴書といった応募書類や面接での受け答えの内容によって評価がされます。
採用担当者をしていら中で、よく見る志望動機としては「企業理念に共感した」や「販売している製品に興味がある」といったものがあります。
これらの志望動機も悪くはありません。
しかし、ここでも、他の候補者と差をつけられるオリジナルの志望動機を考えおくとより内定率を上げることにつながります。
オリジナルの志望動機を考えるポイントとしては、下記のようなポイントがあります。
- 自分のスキルを活かせるポジション
- 自分のキャリアプランに合った企業
- 製品を販売するにあたり自分が活かせる経験やコネクションがある
志望動機を伝える時には、会社にとっても自分とってもメリットが十分にある採用であることをアピールすることで内定がもらいやすくなるという傾向があります。
先ほど例に挙げた「企業理念に共感した」や「販売している製品に興味がある」というのは、会社側を評価していることをアピールするだけの志望動機となっています。
当たり障りのない回答ではありますが、評価を上げる回答ではありません。
志望動機を考える時には、まず自分を採用された場合に企業側と自分側にどのようなメリットがあるかについて考え、そこから志望動機を膨らませていってみてください。
この方法をするだけで、志望動機が具体的になり内定をもらいやすくなることはもちろん、自分の転職の方向性も明確にすることができます。
転職活動で内定をもらいやすい人の特徴は3つ
今回の記事で紹介した内定がもらいやすい人の特徴は下記の3点です。
- 書類選考に通過しやすい
- コミュニケーション能力が高い
- 志望度の高さが伝わる志望動機
長々と説明をしましたが、どれも少しの工夫をすれば真似することができる特徴です。
転職活動を始めたけど、なかなか内定がもらえない人は、ぜひ今回紹介した「内定をもらいやすい人の特徴」を参考に転職活動を進めてみてください。
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