転勤することにマイナスなイメージを持っている人は多くいます。
近年では、全国転勤の職種で女性の採用も活発化していますが、「転勤が嫌」という理由で転勤のない企業への就職を望む人も多くいます。
私も転勤のある企業で働いていたため、転勤の経験があります。
正直に初めて転勤を言われた時は「え?嘘でしょ。無理無理」と思いました。
また、転勤が決まった後に転勤に関する情報を集めていくと、デメリットばかりが紹介されており、余計に落ち込んだ経験があります。
転勤には、確かにデメリットがあります。
しかし、転勤には、もちろんメリットもありますし、実際に転勤をしてみると本当にデメリットに感じることは、意外と少ないと感じます。
そこで、今回は転職することのメリットとデメリットについて実体験を含めながら触れ、デメリットの解消法についても紹介したいと思います。
転勤することのメリット
転勤にもメリットがあることを知っていますか?
私の会社でも転勤がありますが、特に都心の地域から地方への転勤が命じられると嫌な顔をしているのを良く見ます。
冒頭でも触れたように、私自身も東京から地方への転勤の経験があり、初めは不安と嫌な気持ちで一杯になってしまった経験があります。
しかし、会社で働く人にとって転勤はメリットも多くあり、転勤があることで転職を考えることや、転職で転勤のある求人を避けるのはもったいない場合もあると感じています。
転勤を経験したことがある私が考える、転勤の主なメリットは下記になります。
- 人間関係をリセットできる
- 住宅手当がもらえる
- 早くに自宅に帰れる
一つずつ解説したいと思います
メリット①人間関係をリセットできる
転勤することでのメリットとして、大きいのが人間関係をリセットできることです。
社会人として働いていると、必ずと言って良いほど、嫌な上司や嫌な同僚と出会うことがあります。
社会人生活は、学校を卒業してから、約40年間も続くものです。
転職もせず、同じ職場でずっと働いていた場合、転勤がないといつも同じメンバーで働く必要があります。
自分と気が合わない人間と40年間も同じ職場で仕事をするなんて、窮屈で仕方がないですよね。
そこで、転勤があると3年〜5年のサイクルで上司も同僚も変えることができるのでメリットが大きいと感じることができます。
もちろん転勤があると、その分出会う人が増えるのでいちいち人間関係を構築する必要があり、面倒に感じる人もいます。
しかし、どうせ期間が限られた関係だと思えば少しは気持ちも楽に持てると思います。
そのため特に人間関係で悩みやすい人は、転勤のある企業で働く方が意外とメリットが多く上手くいくことがあると言えます。
メリット②住宅手当がもらえる
転勤することのメリットとして、会社から住宅手当がもらえるというのも大きなメリットです。
特に地方への転勤の場合、1人暮らしでも広々とした綺麗な家に少しの負担で住むことができる可能性があり、メリットが大きいと言えます。
また、一度転勤すると、自分の地元に戻ってきた時にも住宅手当が出る場合があり、その場合には、都心でも負担少なく良いマンションに住むことができます。
家を借りるお金は、自分で払うとしたら稼いだ給料の使用の大部分を占めるようになってしまいます。
そのため、転勤することで、その負担を減らすことができ節約した分を自分の好きなことに使えるのはメリットが大きいと言えます。
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メリット③地方では早く自宅に帰れる
転勤することで、職場環境はガラッと変わります。
そして、地方での転勤の場合、家賃が安いため会社の近くに住むことができ、通勤では徒歩や自転車で会社に通うようになります。
都心のように満員電車に乗り時間をかけて通勤することがなくなり、通勤時間を減らすことで早く自宅に帰ることができます。
自宅に早く帰れることは、趣味や運動などプライベートに時間を費やすことができ、ストレス発散もすることができます。
生活の中心が仕事だけでなく、自分の時間も持てることはメリットが大きいですよね。
これも転勤することのメリットで大きいものだと言えます。
転勤することのデメリット
転勤することのデメリットを考えてみると、色々なことが出てきます。
特にこれまで、ずっと同じ土地で過ごしてきた人や、都心から地方への転勤になった人は、デメリットばかりに感じると思います。
しかし、私を含め実際の転勤経験者にデメリットを聞くと、意外とデメリットは限られており多くの人がデメリットと感じることも同じことであることが多くあります。
そこで、ここでは、実際の転勤経験者から聞いたデメリットで特に声が多く挙がった下記のデメリットについて紹介したいと思います。
- 人間関係が希薄になる
- 家を買うタイミングがない
- ライフイベントを計画的に行えない
一つずつ解説したいと思います。
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デメリット①人間関係が希薄になる
転勤のメリットとして、「人間関係がリセットできる」ということをあげましたが、その逆で、転勤することで感じるデメリットとして多くの人があげるのが、人間関係が希薄になることです。
社会人になると、そもそも友達と会う機会は減ってきます。
しかし、転勤族になるとその機会はもっと減り、ちょっとしたことを相談する人が周りにいなくなってしまいます。
また、転勤すると休日でも出かける機会が減るため、ストレスが発散されないことや、自分の殻に閉じこもりやすくなります。
そしてそれらが深刻な場合、うつ病のような症状を発症させてしまう人も中にはいます。
これらのことから、転勤で人間関係が希薄になることは、デメリットとして大きいと言え、転勤経験者の中でもデメリットとしてあげる人が多いポイントになります。
デメリット②家を買うタイミングがない
転勤のある職場で働いていると、その土地に果たしてあと何年いるのかが分からないため、家を買うタイミングが見つけられないということがあります。
もちろん、社会人として働いている内は、前の記事の転勤のメリットでも紹介したように、会社が住宅手当を出してくれるため、負担が少なく生活ができます。
しかし、定年を迎えると住宅手当はもらえません。また、定年をすると住宅ローンを組むことも難しくなります。
そのため、多くの人が在職中に家を買うことになりますが、転勤族の場合にはそのタイミングがなかなかなく、家を買っても住めないという人まで出てきてしまいます。
居住地は決まっていると、余計な住宅変更もする必要がなく、いつも行く病院や子供の学校なども自然と決まってくるので、安定した暮らしを過ごすことができます。
しかし、転勤族になると、「家を買うタイミングがない」もしくは「買っても長く住めない」というデメリットがあり、このデメリットは自分の人生にとっても影響が大きいと言えます。
デメリット③ライフイベントを計画的に行えない
転勤族になると、「結婚」や「子育て」といったライフイベントにも影響が出てきます。
転勤の期間は、例えば銀行などでは決まっている場合もありますが、多くの企業では、「3年〜5年ぐらいが目安」というように曖昧な期間の転勤を命じられます。
また、転勤をしても、人が退職したり仕事上の都合で1年、2年で転勤になる人も稀にいます。
そのため、転勤族になるとライフイベントに計画性も持てず、計画がズレることや実行できないことも多々でてきてしまうというデメリットがあります。
転勤のデメリットの解消法
転勤することでの代表的なデメリットとして、前の項で下記の3つを紹介しました。
- 人間関係が希薄になる
- 家を買うタイミングがない
- ライフイベントを計画的に行えない
ここでは、それぞれのデメリットに対する解消法を紹介します。
デメリットの解消法①人間関係の希薄
転勤族になると、友人や家族と会う機会が想像以上に減るというデメリットがどうしても生じてきます。
また、せっかく転勤先の職場や、交流の場で友人を作ってもまた新たな転勤先に行くと離れることになるため、人間関係が全体的に希薄になってしまいます。
前の項でも紹介しましたが、転勤によって人間関係が希薄になると、普段から関わる人が会社の人だけなどと限定されるようになり、生活の刺激が乏しくなってしまいますよね。
そこで、転職のデメリットである人間関係が希薄になることの解消法として、意識的に人と関わるようにする必要があります。
意識的に人と関わるようにするとは、例えば自分が地元に帰省する時には友人と会うようにすることや、転職先の地域でも趣味の活動をすることで新しい友人関係を作るようにすることです。
また、最近では「LINEのテレビ通話」や「ZOOM飲み会」なども定期的に開く人が増えているので、このような機能を使い定期的に友人とコミュニケーションをとる状態にしておくこともおすすめです。
社会人になると、仕事以外でも結婚や子育てで周りの友人達が忙しくなり連絡を取るのを遠慮してしまうこともあります。
しかし、転職族になると、意識的に人と関わるようにしないと孤立感から精神病を発症してしまうこともあります。
平日は難しくても休日や、長期休暇の時には、意識的に普段関わらない人と接しコミュニケーションをとることで、ストレスを上手に発散させることをおすすめします。
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デメリットの解消法②家を買うタイミング
転勤族の人が良く挙げるデメリットにこの家を買うタイミングがないというデメリットがあります。
確かに家を買うと自分の拠点が決まるので何事にも少し気持ちが楽になりますよね。
しかし、転勤族の場合は何年かごとに職場が変わるので家を買うタイミングがなくなります。
このデメリットの解消法としては、自分がどこに(住所)家を買いたいかを決めておくこと、そして何歳までに家を買うかあらかじめ決めておくことが必要になると考えます。
転勤族の場合、会社から言われる転勤のタイミングに合わせて家を買うのは難しいと言えます。
そのため、自分が将来的に家を買いたいと考えている人は自分であらかじめ買う場所と買う時を決めてしまい、そのタイミングで購入してしまうのが良いと思います。
転勤族の間はお金を貯めて、転勤がなくなったら購入しようとする人もいますが、転勤は60歳になってもある人はあります。
家のローンには年齢制限がありますし、定年になるとローンも組めなくなります。
自分の持ち家購入という夢を会社事情でつぶさないためにも家の購入に関しては自分でタイミングを決めて購入してしまうことをおすすめします。
デメリットの解消法③計画的なライフイベント
前の項でも紹介したように、転勤族の多くの人は、今の土地に何年いるかが分からないというデメリットがあります。
そしてこのデメリットに加えてさらに結婚、子育などのライフイベントの計画も立てることが難しいというデメリットがあります。
このライフイベントの計画が立てられないというデメリットの解消法としては、転勤族となる職場で働く場合には、早い段階で自分の今後の将来プランを考えておくという解消法があります。
今後の人生プランについて考える時にあらゆるパターンを想定して計画することや、ある程度幅を持たせて計画することで、転勤族であってもライフイベントを計画的に進めることができます。
私の場合、 転勤した後は次がどこになったらどうするという計画を全国の支店でなんとなく考えていました。
転勤の可能性がある全ての勤務先で計画を立てるなんて大変だ!と感じるかもしれませんが、実はそこまで大変ではありません。
例えば都心であれば大体同じようなプランになりますし、地方でも同じようなプランになるエリアは多くありました。
モチベーションを上げるためにも、まずは自分が次の転勤先で一番希望している地域バージョンでの人生プランを考えてみて、そこから幅を広げてみるのもおすすめな方法です。
あなたが考える転勤のデメリットにも解消法は必ずある
転勤経験者から転勤のデメリットについて意見を聞いてみると、転勤が嫌な理由は、「孤独感」や「先が見えない不安」があることが良く分かりました。
転勤族になり、住み慣れてない地域で生活をすると、「なんで自分だけ」という気持ちにもなってしまい転勤のデメリットばかり気になってしまうことがあります。
しかし、転勤族として生活している人は日本全国に大勢います。
そして、その人達の中には、その人らしい転勤族ライフをすることで豊かな人生を送っている人がたくさんいます。
転勤することによってデメリットに感じることは人それぞれあり、解消するまでにかかる時間も様々ですが、転勤に対して、マイナスなイメージばかり持ち生活をすると自分の人生の時間を無駄にしてしまうことにもつながります。
もし、今転勤することに悩んでいる場合には、転勤のメリットの面の部分にも目を向けてながら、あなたが感じている転勤のデメリットの解消法も考えてみてください。
地域限定や転勤なしの求人が豊富な転職エージェント
どうしても転勤がつらいという人は、社内での異動を希望することや、地域限定の職種を採用している企業への転職を視野に入れてみることをおすすめします。
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