皆さんは海外勤務をしたいと思いますか?
サラリーマンが海外勤務をすると、
手当がたくさんもらえるとか、
定時で帰れるとか、
土日は観光ができるとか、
色々な良い噂ばかり聞きますよね。
これらの噂のせいなのか、最近では企業で働く人の中でも海外勤務したいと考える人が増加傾向にあります。
しかし、海外勤務者がもともと少ない企業では、上司に長年交渉し続けたり、社内の様々な選考を通過する必要があったり....
仕事をする傍らであらゆる条件をクリアするための努力が必要があり、結局、海外勤務ができない人も多くでてきてしまいます。
そこで今回は、「海外勤務者が多い企業のランキング」や「海外勤務に人気の国」、「海外勤務のリスク」などについて紹介したいと思います。
海外勤務者の多い企業トップ50
海外勤務への近道。それは、より海外勤務者の多い企業で働くことです。
毎年、四季報では企業の海外勤務者数が発表されています。下記の表は2019年度の企業における海外勤務者数のランキングになります。
<引用:東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/206216?page=3>
このランキングをみると、海外勤務者が多い企業は大手企業が多く、業界としては、海外に工場を多くもつ自動車業界や、商社で海外勤務者が多いことが分かります。
海外勤務の現状
現在の海外勤務事情について下記の点を説明したいと思います。
- 海外勤務に行っている日本人の数
- 海外勤務で希望の多い人気の国
- 海外勤務の任期
海外勤務している日本人の数
現在では、海外勤務している日本人の数は約25万人いると言われており、全国の労働者からおおよその割合を出すと約0.5%程度が海外勤務者と言えます。
グローバル化が進む日本の企業では年々、海外勤務者が増加していると言われていますが、全体で見ると1%にも満たないことが分かり、海外勤務への道のりは難関であることが理解できます。
海外勤務で人気の国
次に海外勤務をするにあたって、人気の高い国について紹介したいと思います。
まずはじめに、日本人がよく仕事で赴任する海外勤務先の国を下記に紹介します。
- 中国
- アメリカ
- シンガポール
- マレーシア
- イギリス
- インドネシア
- タイ
- ベトナム
- ドイツ
- 台湾
- インド
- フィリピン
日本人が仕事で海外にいく国には、日本から比較的近く工場なども多いアジアが最も多くなっています。
この中でも、特に海外勤務するにはメリットが多く、人気の国についは下記の国々になります。
①ドイツ
海外勤務するには、ヨーロッパに行きたいという人は多くいますが、その中でも特に人気が高いのがドイツになります。
その理由として、ドイツは自動車産業界で世界第4位の国であり、ヨーロッパの中でも経済的に安定しており治安が良い点があげられます。
公用語はドイツ語になりますが、英語を話せる人も多く街並みはとても綺麗です。
ドイツには、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなったノイシュヴァンシュタイン城やケルン大聖堂などの大人気の観光スポットがあるため休日に観光することができます。
またヨーロッパの中心の位置にあるドイツはポーランド、チェコ、オーストリア、スイス、フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ、デンマークといった9つの国に囲まれた国であり隣国への観光もできてしまう海外勤務するにはとても魅力的な国となっています。
②アメリカ
アメリカは最先端の技術を持つ企業が多く存在し、ワークライフバランスの高さからも海外勤務するには人気の国です。
合理的に仕事を進めていく人が多いため、日本のように仕事上で人間関係トラブルで悩む人が少ないという特徴もあります。
また日本からの留学生や観光客、駐在員も多く暮らしているため日本人向けのスーパーやレストランも多いというのも海外勤務するには人気の理由の一つとなっています。
③タイ
日本の工場が多くあるタイ。日本からは飛行機で6時間程度で到着し、気温は年間を通じて温暖な気候となっています。
また国民の95%が仏教徒であり治安が良いことからも海外勤務するには人気が高い国となっています。
そして、タイで仕事をする最大の魅力としては、物価の安いことから良いマンションに住み、有名なレストランで料理を食べられるなど良い暮らしができるという魅力があります。
観光では首都のバンコクでは王宮や寺院が人気があり、リゾート地としてはプーケット、サムイ、パンガンといった島々でマリンスポーツを楽しむこともできます。
④シンガポール
アジアの金融センターとしての役割を果たすシンガポール。2018年の一人当たり名目GDP(国内総生産額をその国の人口で割った数)は8位であり、26位の日本をはるかに抜いており生産性が高く急成長中の国だと言えます。
そんなシンガポールは日本から飛行機で7時間程度で到着することができます。
物価は日本と変わらないレベルですが、治安が良く、公用語は英語、日本食レストランが多くあるため、海外勤務するには働きやすい環境だといえます。
また多文化の人が多くいる国であり、職場でもマレーシア系、インド系、中華系など様々な民族の人と関わりながら働くことができる魅力があります。
観光地に関してはマーライオンパーク、プールで有名なマリーナベイサンズ、ナイトサファリなどがあります。(観光地に関しては、日本からくる観光客からは観光地が少ない!と言われることもしばしばあります。)
⑤台湾
台湾は日本から飛行機で4時間程度で到着することができ親日国であることからも日本人がとても仕事をしやすい国です。
中国語が使われることが多い台湾ですが、初めて行った人は驚くほど、日本語も通じます。テレビでもNHKなど日本の番組が放送されていることもあり慣れるのに時間がかからない国といえます。
食事は中華系の料理をはじめとし、豚肉を甘辛く煮詰めてご飯にかけたものなど日本人の口に合った料理が多くあります。
また夜市などでは300円ぐらいあれば満腹になるほど食事を食べることができコストがかからないのも魅力の一つです。
観光地はジブリの千と千尋の神隠しの舞台てして有名になった九份や寺院、市場などがあります。街並みが全体的にゆったりとした、日本でいうと昭和的な雰囲気があるため海外勤務するにはゆったり仕事をすることができると人気を集めています。
海外勤務の期間
海外勤務の期間は3年〜5年の企業が多い傾向があります。
また海外勤務の期間は、赴任地によって変えている企業も多く、社会保障協定の有無によっても期間が左右されている傾向があります。
社会保障協定とは…
保険料の二重負担や年金受給資格の問題(掛け捨て)を防止するために加入するべき制度を二国間で調整し、年金加入期間の通算を行うための二国間協定(条約)である。
<引用:Wikipedia >
せっかく海外勤務ができたのだから、ずっと海外で仕事をしたい!と思う人もいるかもしれないですが、
自分自身だけでなく家族の生活や今後のキャリアを考えると、一つの国で海外勤務するには5年以内が限界なのかもしれません。
スポンサーリンク
海外勤務ができるためにすること
海外勤務ができる機会の多い企業であっても、実際に海外勤務をするには、社内の様々な選考をクリアする必要があります。
また、自分がいくら海外勤務をしたいと考えても、社内の異動は運の部分の強い傾向があります。
そのため、海外勤務するには自分が海外で仕事をできる人だということを日頃から社内でアピールする必要があります。
アピールするタイミングとしては、人事考課の時期や上司との面談の機会が一番です。
そして、海外勤務をするには日頃の仕事の中でも下記のようなポイントをアピールできるよう仕事をする必要があります。
- 語学が堪能でコミュニケーション力が高い
- 信頼できる
- 赴任先でも最大限の能力を発揮できる
- 自分自身の安全性を守れる
海外勤務するには、日本人が少ない環境でもタフに仕事上の実績が出せること、そして上司の目が届かな居場でも安心して仕事を任せてもらえる信頼があることが必要になります。
海外勤務は憧れから目指す人が多くいますが、実際には赴任する国は選べず、職場によっては日本より苦労する国もあります。
また日本では想像できないようなトラブル(現地社員が捕まるとか、会社のお金を横領されるとか、突然来なくなるなど…)が発生することもあります。
そのようなトラブルに巻き込まれても自分自身の実績を出せる人でないと、せっかく海外勤務のチャンスを与えられても失敗して帰国することになるリスクもあります。
上のアピールポイントは、海外勤務ができるために必要になることですが、自分自身が海外勤務ができるかの基準の確認としても利用してみることをおすすめします。
海外勤務をするリスク
冒頭でも伝えように海外勤務に関する噂は、「良い噂ばかりを聞く」機会が多い傾向があります。
しかし海外勤務をするには下記のようなリスクがあることも理解しておく必要があります。
- 差別を受ける
- 勤務先の国での生活が合わない
- 帰国後の配属先が定まらない
- 出世が遅れる可能性がある
差別を受ける
日本で生活をしていると、人種によって差別されるという経験はなかなかしないですよね。
しかし、海外では日本人であることで差別を受けることがあります。
特にアメリカやヨーロッパの国で働くことになると、馬鹿にされることや差別を受けるリスクがあります。
これまで人種差別を経験したことが少ない日本人が外国で差別をうけると、とても傷つきますよね。
しかし、残念ながら、海外で働く時には差別を受ける可能性があることを理解し、身構えておく必要があります。
勤務先の国での生活が合わない
以前観光で行ったことがある国でも、仕事をするには、その国や国で生活する人に対する印象がこれまでと大きく変わる変わる場合があります。
海外勤務の場合、職場に現地採用の外国人が働いていることが多くその現地人との異文化間交流が上手くいかないことで、せっかくチャンスを掴んだ海外勤務が嫌になってしまう人もいます。
そのため海外勤務するには、自分の会社の 海外支社がどこにあるのか分かる人は、海外勤務を応募する前に、自分で「その国で働く日本人がどんな苦労をして働いているか」について、調べてみると、より安心して希望を出すことができると思います。
帰国後の配属先が定まらない
海外勤務するには社内でも優秀な人と認められた人である場合が多いため、帰国後の配属先が決まらないなんて信じられないですよね。
でもこの帰国後の配属先については、実はよくあるトラブルで、海外勤務するには理解しておきたいポイントでもあります。
その理由として一番多いのが、海外勤務の期間が明確に決まっておらず、急な帰国になることが多いことがあげられます。
例えば、はじめは3年間の勤務予定だった人が、後任の人がなかなか決まらず勤務期間が延びて3年7ヶ月の勤務になりました。
はじめの帰国予定の際には受け入れ部署がしっかり決まっていましたが、期間が長引いたため他の人がその部署に配属になり、結果として配属先がなくなってしまったことから、とりあえず総務部への配属となりました。
こんな例を聞いたことはないですか。
海外営業部の人しか海外に行かないよーという会社の場合には帰国後も海外営業部配属になるため全く問題ありません。
しかし、帰国後もあらゆる部署に配属される予定がある場合には、海外勤務になる前にあらかじめどこの部署に配属になる可能性があるのかや、自分自身は帰国後どの部署で働きたいかをしっかり人事部に伝えておくことをおすすめします。
また、海外で仕事をしている間も定期的に部署の人や人事の人とメールや電話で仕事の近況報告をするようにし、特に帰国が近づいた年には自分でも情報収集しておくことをおすすめします。
出世が遅れる可能性
海外勤務になる人は会社から信頼があり優秀だと認められた人です。
しかし、海外勤務が原因で出世が遅れたと言う人もいるのが事実です。
その理由としては、
- 昇格試験を受けれない
- 上司の評価が曖昧になる
- 海外勤務の間に力がつかない人がいる
という理由があります。
1.昇格試験を受けれない
海外勤務をしたせいで、昇格試験を受けれないなんて会社の制度がおかしいと思いますよね?
最近では海外勤務者が増加してきたので、少しずつ海外勤務者の昇格規定を見直す企業も増えてきてはいるようですが老舗の大手企業ではまだまだ海外勤務者組の出世が遅れるという実態は残っているようです。
(帰国後に無条件で1ランク上げて帰国させるという企業もあるようです。)
2.上司の評価が曖昧になる
海外勤務者の評価は、上司の評価が曖昧になりやすいという傾向があります。
赴任先の職場の上司が評価してくれる場合や、しっかりした上司の場合にはきちんと海外の市場や現状を理解して評価してくれますが、
日本にいる上司が評価をつける場合、直接会わない分、現場の大変さが伝わりにくく評価を曖昧につけられることで結果的に出世が遅れるということもあるようです。
3.海外勤務の間に力がつかない人がいる
海外で仕事をしていると、日本とは異なる仕事の手法を身につけることは多くあります。
しかし、日本でも活かせる仕事の方法は身近に質問できる先輩や上司が少ないこともあり身につかず、結果的に日本に帰ってきてから感覚を取り戻すのに時間がかかり出世が遅れる場合もあるようです。
優秀な人が多い海外勤務者の実力や知識を日本に帰国してからも活かすことができるよう今後社内規定の見直しや上司の教育が必要になることが良く分かりますね。
以上が、海外勤務をすることでのリスクになります。
海外勤務をするには良いことばかりではなく、このようなリスクについても自分自身で理解し対策をねっておく必要があります。
海外勤務は努力が必要だが挑戦するべき
今回は、海外勤務者の多い企業ランキングとともに、海外勤務の現状や海外勤務のリスクについても紹介しました。
海外勤務者については、わりと良い話ばかりを聞きやすいため、間違った認識を持ち海外勤務をした後で苦労する人も多くいます。
しかし、私も海外生活をした経験がありますが、海外勤務をすると自分の視野が広がり様々な文化の人々と仕事をすることで仕事に対する考え方も変化します。
また海外勤務者の希望が増加していることは、日本の社会がグローバル化していることを象徴しており、上昇志向の高い社員が増えているとも考えられます。
海外勤務をしてみたいなと考えている人は、ぜひ今回の記事を参考に挑戦してみたください(^^)!
海外勤務できる企業への転職
今働いている会社で、何回も海外勤務の希望を出しているのに、願いが叶わない....
という人は今回紹介したような海外勤務ができる企業に転職するのもおすすめです。
海外勤務ができる機会が多い企業は大手企業が多いため、下記のような大手企業への転職に強い転職エージェントへの登録をおすすめします。
<引用:doda公式サイト>
大手企業の求人数が業界トップクラスであることから人気の転職エージェントです。
業界ごとに担当者が分かれており、企業の深い情報を知る担当者がスピード感もって支援をしてくれます。
大手企業で早く転職したい!という人におすすめの転職エージェントです。
公式サイト: 転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?
<引用:マイナビジョブ20's公式サイト>
初めて転職活動をする人や、20代の転職者には、マイナビジョブ20’sがおすすめです。
新卒採用も行なっているマイナビは他の転職エージェントより、丁寧で優しい担当者が多い特徴があります。
応募書類の添削や面接指導も徹底的に行ってくれるので、手厚いサポートをして欲しい人には特におすすめな転職エージェントです。
公式サイト:20代・第二新卒・既卒の転職ならマイナビジョブ20's!!
パソナは地方を含めた全国における大手求人が豊富で、紹介してくれる求人数が多いことでも人気な転職エージェントです。
また、経験豊富な担当者が多く、これまでの実績をもとに、面接対策や企業側に対する年収交渉をしてくれます。
転職で年収アップめざす人に特におすすめな転職エージェントです。
公式サイト:キャリアアドバイザーの親身で丁寧なサポート【パソナキャリア】
転職エージェントは、担当者によって紹介の質に差がでてくるので、2~3社の登録をすることをおすすめしています。
「海外勤務ができる会社で挑戦したい!」という人は、ぜひ自分にあった転職エージェントに登録してみてください。
スポンサーリンク